福井直樹[2011-01-17 12:30:43]
2010年10月18日、長い間動きが鈍かったauの展開において注目すべき発表がありました。iPhoneを打ち出しスマートフォン市場やネットとの融合でソフトバンク・ドコモに先行されていたKDDI株式会社が、スカイプ・テクノロジーズと戦略的包括提携したことを発表したのです。今後はauにおいて無料通話のスカイプが利用可能になります。
スカイプ同士であれば無料で通話ができるサービスでして、通話料減収につながりますので、電話会社からすると禁断のアプリと言われているものです。
ずばり、【通話料無料】と声高らかにPRすることができるというのが重要なアイデアです。
とはいえ、既にiPhoneやドコモのスマートフォンでも、スカイプのソフトをダウンロードすれば今でも利用は可能ではあります。2社は事実上その利用方法を黙認しているのです。では、今回、何が2社と違うのか。
KDDIはスカイプ・テクノロジーズと正式に契約をして、携帯電話でのサービスだからこその料金体系でサービスを提供し、また、KDDIの安定した電話回線(IP網ではなくて、回線交換方式)を利用してもらうことで通話品質も電話と変わらないくらい向上させるとしています。http://www.au.kddi.com/seihin/ichiran/smartphone/app/skype/index.html
KDDIにも無料以外にアイデアが無いわけではありません。通話料が無料になるとはいえ、スカイプを使うにはデータ定額のサービスには加入しなければ通話料以上のパケット代がかかってしまいます。そのため、データ通信サービスの加入者を確実に増やせるということになります。つまり、今後発売されるスマートフォン以外の携帯電話にもスカイプ機能を搭載するのは間違いないのではないかと思います。
ただ、導入のきっかけとして、KDDIはスカイプを分解したときに【無料】+【通話】+【海外】+【遠方】としたようです。友人に短時間通話する携帯電話での通話とは異なり、普段話さない【海外】の友人とのコミュニケーションに利用するため、カニバライゼーション(食い合い)は起こさないだろうと考えたのです。
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