福井直樹[2011-01-28 17:24:30]
【アイデアの種】＝【お酒無料】＋【居酒屋】
今、銀座にあるお酒が無料の居酒屋が大人気だそうです。
居酒屋でお酒が無料という無料サービスをやっているお店があると聞いた時には驚きましたが、仕組みを聞くと確かにうなずけました。お酒といっても無料になるのは焼酎のみ。ビールであれば3杯目からが無料。ただし2品以上頼んだお客さんのみが対象とのこと。
【お酒無料】＋【居酒屋】というシンプルなアイデアではありますが、それはよく計算された結果の産物なのです。
ちょうど、たけしのTVタックル3時間スペシャルで放映されていたのですが、原価は焼酎が40円、それを通常は1杯400円で販売。生ビールであれば原価150円を450円で出しています。焼酎は圧倒的に原価が安いから実現するわけですし、ビールはほとんどの人が、飲んでも3杯程度であり無料で提供するのは1杯程度でしかないそうです。
この戦略のお陰で、この居酒屋は広告宣伝費を1円も掛けなくてもクチコミでお客さんがやってくるそうで、お店の前での客引きもする必要無く、いつもお客でいっぱいということです。
「居酒屋に行けなくなった人、お酒を飲まなくなった人もターゲットにできる」と、成功の裏には、そういった層にまでターゲットを広げたことも影響しているようです。
確かに、ここであればアルコールを飲まない人も割り勘負けすることが無いので、気軽に飲み会が開けるかもしれません。若い人のアルコール離れが進んでいるが故の新事情と言えます。この不景気にも関わらず月商は1200万円（2010年9月のTVタックル放送時）と黒字。ちなみに隣のお店はつぶれたそうな。
実はからくりがあるのは分かりますよね？
・ビールが無料。ただし3杯目から。1杯450円。
・ビールが900円で飲み放題
とは実は意味的にはほとんど変わらない。
でも、受ける印象は大きく異なるようで確かにビールが無料になるらしいと言われた方が安心感は大きいように思えます。飲めばアテも必要になりますしね。
社長の天野さん曰く、「企業努力を常に続けなければならない……」
そんな中、最近の居酒屋には生中と書いて、生ビールではなく発泡酒を出しているお店もあるので気をつけないといけないそうですよ。
※2010年12月に一部の店舗を縮小されたそうです。
ジャンル：ビジネス・仕事
タグ：無料 居酒屋 焼酎 居酒屋革命
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